YouTubeに公開されている動画は自分のブログ、サイトに埋め込んで良いのか。
今回の題目「YouTubeに公開されている動画は自分のブログ、サイトに埋め込んで良いのか。」について規約等を調べてみました。
目次
この記事でわかること
- 他人の動画を自分のブログに埋め込むのはOKなのか?
- 埋め込む際の方法と条件
- YouTubeと動画を投稿する側(アカウント)との権利関係
- 動画投稿者へ許可は必要か
- 埋め込んではいけないもの
- 上記のルールがあてはまらないもの
この記事は2021年5月25日に書いたものです。
人の動画を自分のブログに埋め込むのはOK?
YouTubeに公開している他人の動画を自分のブログやホームページに埋め込めことは基本的に問題ありません。但し、埋め込み方法はYouTube側が提供している方法(iframeやURL)に沿う形になります。
埋め込む動画ついて、YouTubeヘルプセンターではこう書いています。
(YouTubeヘルプセンター一部抜粋)
「ブログで時々 YouTube の動画を貼り付けてコメントを付けたり読者に好きな動画を見せたりすること自体は問題ではなく、それが一般向けの広告を含んでいるブログであったとしても YouTube はその行為を禁止しません。」
埋め込み先のブログやホームページが営利、非営利とか収益がある、なしとかここが重要と思い込んでいる人もいますがそれは違います。「YouTube側は、記事の中に収益につながる広告があったとしてもそれを禁止しない」と記載しています。
動画をアップした人への許可は必要なのか。
次に動画を埋め込んだことを動画をアップロードした人(以下:アカウントと記載)に承諾をとる必要はあるでしょうか。「ありません!」簡単に書くと、アカウントが動画をアップした時点でYouTube側はアップされた動画の使用権利を持ち、規約はアカウントが決めれるものではなくYouTubeのルールが適用となるからです。
当たり前と言えば当たり前ですよね。
自社コンテンツで展開している動画なら自社の規約が適用できるでしょうが、YouTubeと言う他社の動画サイトを利用しているのだから、YouTube側のルールを守るのは当然です。
YouTubeが定めているルールとは、動画の著作権は譲渡にはなならいものの、動画の利用制限、削除、停止、広告の掲載、停止などをYouTube側が自由にできると言う意味です。
但し、規約では承諾を得る必要はないものの「共有させてもらいました」程度のマナーがあると相手にも良い印象になるでしょう。
アップロード動画に対して、YouTube規約にはこう書かれています。
YouTubeへのライセンス付与
本サービスにコンテンツを提供することにより、お客様は YouTube に対して、本サービスならびに YouTube(とその承継人および関係会社)の事業に関連して当該コンテンツを使用(複製、配信、派生物の作成、展示および上演を含みます)するための世界的、非独占的、サブライセンスおよび譲渡可能な無償ライセンスを付与するものとします。
動画の公開設定について。
ここまでYouTubeがすべての権限を持っている感じで書きましたが、アカウント側も何もできない訳じゃありません。
下記の画像は、私のYouTubeチャンネルのコンテンツと言うページです。ここでアップした動画を非公開、限定公開、削除、埋め込みの拒否など自由に設定することができます。埋め込みの拒否をせずに埋め込み許可をすれは、他人は自由にその動画を自分のブログなどに埋め込むことができるわけです。
他ユーザーの動画の埋め込みについては、規約にはこう書かれています。
他のユーザーへのライセンス付与
また、お客様は、本サービスを利用する他の各ユーザーに対して、本サービスを通じてコンテンツにアクセスし、(動画の再生や埋め込みなど)本サービスの機能によってのみ可能な方法で、複製、配信、派生的著作物の作成、展示、上演などのかたちでコンテンツを使用する世界的、非独占的な無償ライセンスを付与するものとします。
どういった埋め込みがダメなのか。
では、どういった埋め込みをYouTubeが禁止としているかを説明します。規約を読む限り「YouTube動画を活用したビジネスモデルを作ってはいけません!」と言うことです。
例えば、以下は間違えなく駄目です。
- 大量のYouTube動画を集めた動画サイトを作ること
- 他人、他社のYouTube動画をダウンロードすること
- ダウンロードした動画を再利用すること
- 動画の有料販売
- 埋め込み動画をメインにした何らかのビジネス
- 違法動画の埋め込み
これ以外にも、反社のサイトやアダルトサイトに動画を埋め込まれたことにより、アカウント側がその動画の商品や人物などの価値を低下させられたと判断することもあると思います。ただ、この場合は民事で当事者同士の争いがメインになると思います。
動画を埋め込まれたことにより、悪影響を及ぼすケースは、これから凡例としていろいろでてくるのではないかと思っています。
日本音楽著作権協会(JASRAC)
そしてもう一つ。
日本音楽著作権協会(JASRAC)が保持する動画コンテンツについては、これまでの内容が当てはまりません。詳しい内容はこちらをご覧ください。