文章内の読点は,と、どちらが正しいか
当社の作業の1つにお客様が書いた原稿をリライトすることがあります。
リライトとはある原稿にたいして目的用に修正をいれることです。例えば段落や構成、言い回しを変えることでウェブ向けの読みやすい原稿にしたり、パンフレットや会社案内などの印刷物向けに修正することもします。
これはインターネットを通じて読む活字と、書籍など印刷物で読む活字の構成はまるで違うからです。この辺のことは、また別の機会にお話しすることにして、今回の読点「、」と「,」の話しに戻すと、文書を書く際に「,」で書く人と「、」で書く人がいます。
大半の方は「、」で文章を書かれますが、一部の弁護士さんの書く原稿では「,」を読点で使われる方がいます。これは裁判文書は「公用文作成の要領」では下記と定められていることからの癖だと思います。
句読点は,横書きでは「,」および「。」を用いる。
しかし、自分のホームページやブログに書く文章は公用文でしょうか。
公用文は「,」で書きなさいと指定されていても、あくまで公用文での話しで、私たち日本人が学校で習った読点は「、」です。GoogleやYahoo(ヤフーニュースなど)で表示されている読点も「、」のはずです。絶対に「,」を使ってはいけないと言う規則はありませんが、日本国民の大半が利用しているGoogle、Yahooに逆らう理由もありません。
つまり、公用文は「,」一般的な文章は「、」と書き分けることがベストだと思います。一番良くないのは、「,」と「、」が1つのコンテンツに混在していること。複数で1つのものを手がける場合、Aさんは「、」で書き、Bさんは「,」と言うケースがたまにあります。
「,」と「、」のケースは、念のために東京大学文学部出身の弁護士さんに質問をしてみましたが、やはりその方は公用文では「,」、一般向け文章は「、」と言った具合に読点を使いわけているそうです。