仕事は「何をするかじゃなくて誰とするか」の理由
十数年前に独立した頃には気がつかなかったことで、最近になり(今更感もありますが)気がついたことがあります。
それは仕事は何をするかじゃなくて誰とするかです。
何をするかじゃなくて誰とするか
誰とするかと書くと、単に能力が高い人と一緒に仕事すると思う人もいるかも知れませんがそうではありません。 仕事を一緒にする上で下記のような項目が大事なように思われますが、実はこれだとうまくいきません。 その理由を下記に記載していきます。
- 役割分担がはっきりしている
- 同じ目標がある
- 性格があう
言うことがコロコロ変わるタイプ
まず、仕事やプロジェクトでお互いの役割分担を決めても、しばらくすると言ってることが変わる人がいます。こうなると役割を決めても意味がありません。この手のタイプは、相手を信じないタイプなのですぐに言うことが変わります。信用されずに一緒に仕事をすら側はたまったもんじゃありません。
何度もまわりを不幸にするタイプ
仕事でもプライベートでも、この人と付き合って良かったと思う人もいればその逆もいます。経験から「トラブルになってさ」とよく話す人は何度も同じ繰り返してをしているように感じます。「根本的なトラブルの原因は相手」と思っている時点で何度も同じ過ちを繰り返すはず。
趣味の延長戦の人とはほどほどに
本田宗一郎氏が言うような立派なセリフを発言するのに、実際の仕事は趣味の延長や副業感覚でやっている人がいます。それは本人のスタンスで自由ですが、問題なのは自分が趣味仕事でやっていることに、他人を本気で引きずり込むなと言うこと。
相手も趣味として同意しているのなら良いですが、自分はリスクヘッジした仕事をしているのに、相手には「仕事は本気で!」なんぞ葉っぱをかける人がいますが、こんなのに限って窮地になれば一番速く逃げていくはずです。
責任と覚悟のない人
結局、「誰とやる」で大事なことは「相手を敬い、信頼して、助け合う」その気持ちにブレない覚悟があるかです。 自分が経営者や管理者として人や仲間とつながる責任と覚悟を持つ ということです。
責任と覚悟の一例として、自分の師匠の高橋がなり(SOD創業者)は一つのグループ会社の経営が厳しくなった数年前に社員たちにこんな一言を言いました。
「この会社がどんなに赤字になっても今雇用している社員の給料は二年間は必ず保証する。」2年間と言う期間は長い短いは人の価値観でしょうが、社員さんにとってが次の転職に向けて二年間の時間があればいろいろ動くことができます。これこそ経営者の責任と覚悟ではないでしょうか。
結局、仕事は誰とやるかだけでも「幸・不幸」も決まるわけです。そう考えると私は相手にたいして安易な言葉を使うことができません。