洗脳された人は聞く耳を持たない
洗脳される人たちの原因
広告を作るにあたり、洗脳されたクライアントさんはどんなに正しい意見を伝えても聞く耳を持たない。
言い方は悪いがワンパターンの手法で1人がやると全員が同じ手法をする。その手法をさも正解のように広告屋(私)に説明してくれるのです。
これを不思議に思い、こういったことを話せる上記の業種の方に質問をしてみました。
「なぜ、この業界の人は同じことをやりたがるのですか?」具体的な内容は伏せますが、そこには洗脳者がいて「●●すると成功します」と伝えられのです。
だいたいが想像通りの内容でした。
洗脳は解き放てるのか?
では、洗脳された人に別の考え方を受け入れてもらうことができるかと言うと答えはNOです。できないわけではないが、通常の5倍の労力がかかるはず。
私が某政党の衆議院選挙戦の仕事をしたとき、最初に政治家さんにアドバイスしたことは「目標数となる有権者を得るには、まず、洗脳された有権者を除外する」というサポートをしました。
しかし、統計的に多い有権者を除外してしまうため、後援会からはクレームがつきます。このクレームをつける人たちに「では、30日間でAさんの信者をBさんの信者にする方法を教えてください?」こんな質問をすると「ポスターの顔写真をもっと笑顔にする」、「駅前演説を増やす」なんて、まったく本質を理解していない答えが返ってくる。
そもそも、Aさんの信者がBさんの演説を食い入るように聞くわけがない。わかりやすく書くとジャニーズの追っかけを30日でAKBの追っかけにさせる方法を聞いているのと同じことです。
つまり、短い選挙活動期間では、この人たちの洗脳を解き放つことはできません。
洗脳者というのは、敬愛する人が犯罪者になろうが「何か事情が・・・」、「かわいそう」と保護する人たちです。この人たちに「あの人は犯罪者です」なんて言えば、こちらへの攻撃体制となるわけで、その位、俯瞰で見ればおかしなことを強引に正当化する思考になっている状態です。
私の師匠はアダルトという業種で人と違うことをして5年で100億円以上の企業をつくりました。また、ワタミの渡邊さんの会長室にお邪魔したときも「経営者の結果は同じでもやり方は千差万別」こんな発言をされていた。
ここではブラック企業などの世間体は無視して、経営者として成功しているか、していないかだけに焦点をあてると、優れた経営者は似たような発想をもっている。
この人たちは、他人の言葉よりも、自分の考えで成果がだせることを知っている。その結果がクリエイティブな手法となるわけです。
最後に、二番手戦略を否定しているわけではありません。十分、戦略論の1つとして理解している。でも、全社がこれをベストプラクティスと思いこんでしまうのはどうなのだろうか。この方法は資本力で勝敗がわかれることをご存じなのだろうか。