マニアはすごいです!
先日、午後の仕事を開始しようとPCの電源を入れたらはいらない。放電しても、カバーあけてホコリととっても、スイッチの押し方をいろいろやっても全く反応しません。
PCが壊れるのはいつも予期していない時。最近、仕事がタイトのため、バックアップを30日前から取り忘れていました。
自分のようなクリエイターにとってPCは命ですので非常にマズイ状況です。すぐにメーカーのサポートに電話する。
すると「修理ではなく買い換えたほうが良い」と言われる。でも、電源が入らないだけで即買い替えは無理がある。ちなみに、こういうサポートをしてきたのはマウスコンピューターです。
こちらから「電源ユニット交換をしてください。それで直らなければ、次を考えますので」と伝え、翌日発送修理の手配をしました。
ただ、これでなおろうが、ダメでも1週間はメインPCがなくなります。サブPCには30日前のデータしかないので仕事のロスは半端ありません。
検索で出張修理を探す
あまり、期待はしていませんが、出張修理も探してみることにしました。出張する距離が遠く、予約日に時間がかかるところは今回はパス。
そんな感じで探すと、近所で自分のお名前でPC出張と書いている人がいた。そこに電話をする。電話口に高齢っぽい方がでて「はい、今日の●時にはお伺いできます」と言うのでお願いしました。
すると「駅からの道順をかんたんに教えてもらえますか?」と言う。え、出張修理で電車移動なの・・・と何かイメージが違う。(不安)
その後、時間通りに出張修理の方が来る。出迎えると、大荷物を持った高齢者の方が来ていました。失礼な話ですが外見は70歳以上に見える。・・・さらに不安。
その方と少しPCの話しをしました。当方もPC歴が30年位あるので、それなりの知識はありますが、この高齢の方はもっと詳しい。
PCのカバーを開け「少し古いですけど凄い性能のPCですね。何をされている方ですか?」と聞いてきました。
「あ、僕はクリエイターなんですよ」と返答をする。自分のPCのグラフィックボードまでわかる一般の人はなかなかいません。
そして、修理開始10分後・・・「なおりました!」と声がかかる。「え!?」期待していなかっただけにあっさりなおったことに驚きました。
「今回、第4段階まで修理を予定してましたが第1段階でなおりました。これで買い替えるなんてもったいない。メーカーは無茶苦茶言いますね。」と言う。
そこから、今度、PCが故障した際の見るべきポイントは細かく順を追って教えてくれ、それでもダメな場合はココをこうすれば・・・とにかく丁寧にあれこれレクチャーしてくれました。
疑ってしまった自分、ごめんなさい。
その後、名刺交換をさせていただき、お礼に駅まで車でお送りしました。人は年齢ではなく、マニア度こそが大切でなことを痛感しました。
考えて見れば、22歳の社会一年生の頃。当時、ハウスメーカーの建築設計部にいた自分にMS-DOSを教えてくれたのは藤村課長と言う人でした。
パソコンお宅と呼ばれ、30年前にすでに3DアニメーションCADを導入した人です。当時は企業内でPCを使える人は10%以下でした。だから、20人の部にPCが二台、そんな時代です。
藤村課長は言う。「森君、もうすぐPCで世の中が変わる。だから、今のうちに勉強しておいたほうが良い」そんな言葉から、仕事が終わってから週2回のMS-DOS勉強会に参加させてもらっていました。
当時の僕と藤村課長の年齢差は20歳位。そうなると今は70歳過ぎです。そう考えれば今回の修理屋さんが滅茶苦茶詳しいのことも納得です。
●●さん、ありがとうございました!
PS:●●さんはクリエイターが好きなようで、僕の作ったものを「これ、あなたが作ったの?もらってもいい?」といくつか見本をお渡ししました。