下北沢の話し(この場所に住む理由)

下北沢 新台北

ヒョンなことから下北沢に住み早3年半になります。

私は下北沢に実家もありませんし、ここに親戚がいるわけでもない。だから、昔からこの地に愛着があったわけではありません。

広告、デザイン、Web制作をやる前は建築設計を10年近くやっていたのですが、この設計事務所が表参道にあったことから、仕事場と身の回りの環境とが密接な関係があると感じていましたので新しい仕事(デザイン・制作)をやるにも表参道が良いと思っていました。

街はさまざまなファッションに身をまとい歩く人々。
競い合うような並ぶお洒落な建築物。
最先端の情報が発信がされる場所。
季節ごとに変わる街の景観。

「物づくりをするのは事務所内なので住む場所は関係ない」と言う人もいますが、 リアルで肌で感じることは発見や刺激になりますから、モノづくりをする人にとっては創造性にもつながります。建築設計も最初のプランニングは、その街の文化、歴史、風習をを調べてから、実際にその街を歩くことから始まります。

表参道に比べて下北沢は「都心の田舎」と言う感じがして、私の中ではデザインやるにはふさわしくない気がしていました。しかし、住んでみると、これが表参道にはない面白さがある。

カフェで話しをする主婦っぽい人たちの話しが耳にはいってくると、
自分たちの出演している演劇の話しをしていて「あの時の演技はこうだったとか、こうすれば良かった」と、いっけん普通の主婦に見える人たちはじつは舞台女優さん。朝、猛烈にママちゃりを飛ばしているオジサンが俳優の柄本明さんだったり。どの古本屋にも大量に置かれているデザイン関連の本など、この地ならではの面白いことはいろいろあります。下北沢で生まれ育った友人に言わせると、こういったことは普通のことらしいけど、僕のように余所から来た人間には新鮮に映るのです。

つまり、表現は難しいのですが、下北沢の良さはじわじわくる・・・。

森 二朗
Webデザイン・グラフィックデザイン・建築のクリエイター
広告クリエイティブ バリューサービス
Twitter:@Jiroumori

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