魚眼レンズの使いどころ?

写真を提供される場合と撮影する場合

広告制作の仕事ではプロのカメラマンが撮影した写真をクライアントさんから提供されることもあれば、自分でクライアントさんのところに行き写真撮影や動画撮影をすることもあります。

どちらが良いかは一長一短ですが、自分が構成からデザインまで全て作る場合には、必要となる写真イメージ含めて考えますので自分で撮影をした方が良いですが、大手企業さんの仕事などでタレントさんや商品が確定していて構成が決まっている場合は、提供されるほうが仕事はしやすくなります。

プロカメラマンの写真のレベル

プロのカメラマンが撮影したものなら、ある一定のレベルは超えているので、何ら問題ないのですが、たまに至急される写真で「ムムム」と言うものもあります。これが一般の方の写真なら全く気にしないのですが、「カメラマンに撮ってもらった」と言う話を聞いてしまうと・・・うーむ、どうなんだろう。

例えば、下記の左は提供された写真で魚眼レンズで撮影したと思われるものです。

魚眼レンズの補正

室内は湾曲になり、写真の色かぶりがひどく、光量もたりていません。別の写真ではカメラマン自身がガラスにうつりこんでいました。これは私の考えですけど、プロカメラマンが仕事として納品する際、最低限の補正はすべきだと思うのです。結局、こちらでほとんどの写真補正やリタッチをしたのですが、本来はこちらの仕事の範囲ではありません。

魚眼レンズの必要性

魚眼レンズは高角に面白く撮れるレンズですが、使いどころが難しいレンズです。インパクトをつけたいアイキャッチに使うには良いレンズだと思いますのが、正確な室内撮影を要するには不向きなレンズと言えます。

例えば、風情のある老舗高級旅館のパンフレットの室内がすべて魚眼レンズで湾曲になっていたら嫌じゃないですか。こういう夜間の室内撮影で照明を使えない場合には、やや高角で明るめのレンズが適しています。結局、広範囲に撮影できても、全体がぐねぐね曲がっていたら、なかなか使いどころがありません。

つまり、レンズの選択はレンズの特徴と撮影後の写真の目的を理解した上で最適なものを選ぶと言うことです。

 

パンフレット、広告など撮影込のご相談はこちらまで

 

 

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